相馬の古内裏<br /><small>大判錦絵三枚続<br />歌川国芳画</small>

相馬の古内裏
大判錦絵三枚続
歌川国芳画
そうまのふるだいり

妖怪が現れると聞き、大宅太郎光国が荒れ屋敷を訪ねると、平将門の遺児・滝夜叉姫が、光国を脅かそうと妖術を仕掛け、骸骨を出現させます。原話では、等身大の骸骨が数百体出現しますが、闇の中からぬうっと現れる巨大な骸骨に変換させたところがまさに国芳の真骨頂。空想の世界ながら不思議なリアリティに満ちた図となっています。

【江戸時代 19世紀中期 高木繁コレクション 名古屋市博物館蔵 】