特別公開

国宝 初音調度
修理後初公開

 国宝 初音の調度は、3代将軍徳川家光の長女・千代姫が寛永16年(1639)に尾張徳川家2代光友へ嫁入りする際に持参した、70件余りに及ぶ婚礼調度です。千代姫の歿後も大切に保管されてきましたが、製作から400年ほどが経過するなかで、一部に損傷・劣化が確認されています。江戸時代の漆工芸技術の頂点に輝く品々を、より良い状態で次世代に引き継いでいくため、順次修復を行っています。
 平成30年(2018)から令和2年(2020)にかけて、初音蒔絵見台(2基)、初音蒔絵旅香具箱(1合)の計3件の修復を行いました。本修復事業は、国の「国宝重要文化財等保存・活用事業費補助金」、愛知県の「文化財保存事業費補助金」、公益財団法人住友財団の「文化財維持・修復事業助成」を受けた上、株式会社目白漆芸文化財研究所に依頼して実施しました。


修理の終わった作品3点に加え、国宝 初音蒔絵旅櫛箱(※)が名品コレクション第5展示室でご覧になれます。
※初音蒔絵旅櫛箱の展示は11月17日(火)まで。

名品コレクション第5展示室

概要

公開期間
展覧会図録 ■徳川美術館蔵品抄『国宝 初音の調度』(2005)/2,200円(税込)
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