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第80回 定期研究発表会 殿様の自筆書画―徳川慶勝「御書被下留」を中心に―

発表者:学芸部部長代理 吉川美穂

時間
午後1時30分~3時(午後1時開場)
場所
徳川美術館講堂
料金
入館者聴講自由・定員70名(先着順)

書画の嗜みは古くより為政者に必要な修養とされ、江戸時代の将軍や大名は幼少の頃より稽古に励みました。自筆の書画は、その学徳を偲ぶ品であるとともに、為政者の権威を示す一つの威信財であり、幕藩体制における贈答儀礼のなかで、刀剣や名物茶器などと同様に他家への進物・家臣への賜物として利用されました。
今回は、幕末に活躍した大名・尾張徳川家14代慶勝(1824~83)の「御書被下留」を取り上げ、自筆書画がどのような機会に、誰を対象にして贈与・下賜されたかを検証します。また慶勝が書を学んだ市河米庵(1779~1858)とその編纂書『墨場必携』との関わりにも触れ、江戸時代における大名の自筆書画の文化的・政治的意義を検討します。