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第76回 定期研究発表会 料紙から見えてきた国宝「源氏物語絵巻」
―修理完了報告を兼ねて―
徳川美術館 特任学芸顧問 四辻秀紀

国宝「源氏物語絵巻」は、11世紀初頭に紫式部が著した原作を絵画化した源氏絵の最も古い作例として有名です。当初は『源氏物語』全帖を絵画化していたと考えられますが、現存するのは徳川美術館に10帖分(絵の場面としては15図)、東京の五島美術館に3帖(4図)で、断片的に残された諸家所蔵の詞書を含めても20帖分が知られるのみです。
このうち徳川美術館所蔵分については、国および県からの補助金によって平成24年度から4年間にわたり、最新の修復技術による絵15場面の文化財保存修理が進められ、さらに、詞書の修理を含め、後世にわたる保存のために本来の巻物形式に戻す事業を行い、本年度(令和2年3月)で完了する予定となっています。
この修復事業内では、使用された料紙の紙質検査等もあわせて行われました。本発表会では、料紙の装飾法も含め、修復事業内の調査で明らかとなった「源氏物語絵巻」の製作過程について検討を試みます。

時間
午後1時30分~3時(開場:午後1時)
場所
徳川美術館講堂
料金
入館者聴講自由