初音蒔絵旅香具箱

国宝

初音蒔絵旅香具箱 はつねまきえたびこうぐばこ

旅香具箱は香道具を納める箱で、本品では、四方入角(いりすみ)の箱に香盆の形状をした掛子(かけご)が付き、香炉二点・香合二点・炷空入(たきがらいれ)が附属している。このうち香炉と炷空入は熱の影響とみられる劣化があり、実際に使用されたとわかる。旅持ち用のためか、初音の調度にある他の香盆やその附属品と比較すると、やや小振りの寸法で揃えられている。

霊仙院千代姫(尾張家2代光友正室)所用
高16.9 縦20.9 横26.9

おもな収蔵品 国宝【初音の調度】にもどる