
About
THE TOKUGAWA
ART MUSEUM
徳川美術館について
徳川美術館は、御三家筆頭の尾張徳川家に受け継がれてきた宝物の数々を所蔵し公開している美術館です。
尾張徳川家の19代当主である徳川義親(よしちか)が大名文化を後世に伝えることを目的として、
昭和10年(1935)に名古屋に開館し、尾張徳川家の当主が館長を務めています。
尾張徳川家の初代は、江戸幕府を開いた徳川家康の9男である徳川義直(よしなお)です。
徳川義直は徳川家康晩年の子で、幼くして要所である尾張国を与えられ、大名として独立しました。
徳川家康が世を去ると、駿府城にあった遺産の大部分は尾張の徳川義直、
紀伊の徳川頼宣(10男)、水戸の徳川頼房(11男)に分け与えられました。
この三家が、兄である秀忠が継いだ将軍家を支える役割を担った大名、
いわゆる「御三家」で、その中でも尾張徳川家は筆頭格とされました。
天下人である徳川家康の遺品、いわゆる「駿府御分物(すんぷおわけもの)」の中には、
家康自身の愛用品以外にも足利将軍家、織田信長、
豊臣秀吉など歴史を彩った過去の為政者たちゆかりの名品も数多く含まれ、
以後尾張徳川家によって大切に伝えられていきます。
また、初代義直以降も御三家筆頭の地位にあった尾張徳川家は、名品が集まる環境にありました。
それらが2代、3代…と継承されることによって武具・茶道具・能道具・絵画・婚礼調度などの
さまざまな「大名道具」が集積されていったのです。
同時に、これら大名文化の清華とも言える品々は「道具帳(蔵帳)」によって代々管理され、
故事来歴や評価、出納などの記録が残されました。
こうして世界的にも珍しい「時代を超えて記録と作品が一致した宝庫」が形成されたのです。
明治維新以降、厳しい時代の流れの中で旧大名家から散逸していく大名道具を目の当たりにした徳川義親は、
尾張徳川家の伝来品と大名文化の継承を目的に昭和6年(1931)財団法人尾張徳川黎明会を設立、
昭和10年(1935)には徳川美術館を開館しました。
現在、まとまった形で大名文化を紹介できるのは、この時の義親の英断によるものです。
「大名文化とはなにか?」「近世大名とは何か?」という問いに答えることのできる美術館として、
徳川美術館はこれからも、文化財を守り、豊かな未来へとつないでいます。

Message from
the Director
館長メッセージ
徳川美術館は、尾張徳川家2代当主の徳川光友の隠居所であった大曽根別邸の跡地に昭和10年に開館しました。
創設者は私の曽祖父にあたる尾張徳川家19代当主徳川義親で、
大正から昭和初期にかけて関東大震災や戦争などの影響で不安定な社会情勢が続く中、
大名文化を後世に伝える文化財の散逸を防ぐために私財を寄附して財団をつくり、徳川美術館を設立しました。
徳川美術館の魅力はなんといっても、江戸時代の大名家の暮らしに必要であった道具がそのまま今日に残っているというところです。
徳川家康の遺品をはじめ、江戸時代約260年を通じて尾張徳川家に集まってきた道具類や、
将軍家の姫君が尾張徳川家に嫁入りする際に持ってきた婚礼調度、国宝「初音の調度」など、
御三家筆頭という格式に相応しい道具類が今日に伝わっています。
そして、それ以上に大きな特徴として、それらの道具類がどのように伝わってきたのか、
また、どのようなシーンで使われたのかもが記録に残っていること、
これが徳川美術館のコレクションの価値を一層高めているのです。
この記録をあわせて紹介することによって、徳川美術館の展覧会は単に作品を眺めるだけでなく、
その作品にまつわるストーリーを知ることができる、そういう魅力を持っている美術館と言えます。
このコレクションを、ただ保存、保管するだけではなく、単に見せるだけでもなく、
その作品にまつわるエピソードを、これまでに分かっていたことに加え、さらに新たな調査の結果も踏まえて、
皆さま方にお伝えしていくこと、これが徳川美術館の使命だと考えております。
もちろん開館以来90年間、多くの皆さま方のご支援・ご尽力が、
この使命を果たすための原動力になってきたことは言うまでもありません。
2025年、徳川美術館は開館90周年を迎えます。
国宝「源氏物語絵巻」の全巻一挙公開のほか、90周年を彩る数多くの魅力的な展覧会を開催し、
これまで支えてくださいました皆さま方に感謝の意を伝えるとともに、
さらに100周年へ向けての新たな決意を感じていただく、そういう年にしたいと考えております。
また90周年を迎える取り組みの一つとして、より多くの方々が徳川美術館への理解を深め、
ご来館いただきたいという願いを込め、公式ホームページをリニューアルいたしました。
特に「作品検索(Collection Search)」として収蔵品の検索機能を新たに設け、
今後も検索できる作品につきましては一層の充実を図っていく計画です。
徳川美術館の使命遂行の先にある大きな目標「日本の美をつなぎ、豊かな明日をつくる」ために、
職員一同さらなる歩みを進めたいと思います。
今後とも、徳川美術館へのご支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
徳川美術館館長 徳川義崇

徳川美術館の事業および活動にご賛同いただいた会員様のご支援により、
美術館の維持・発展を図ることを目的とした会員制度です。
会員様には様々な特典をご用意しております。

メンバーシップ加盟の大学に在籍している学生は、
学生証の提示により何度でも徳川美術館に無料で入館できます。

「徳川美術館ボランティア」の会は昭和62年10月に、
徳川美術館の新館開館と同時に発足した会です。
徳川美術館の事業、活動に賛同し、
無償の奉仕活動を通して来館者のための美術館活動を促進し、
同時に美術館に対する理解と関心を深め、
文化の向上を図ることを目的として活動しています。
