牡丹唐草蒔絵挟箱

牡丹唐草蒔絵挟箱 ぼたんからくさまきえはさみばこ

挟箱とは近世の武家の旅行道具で、衣服や身の回りの品を納め、棹を通して従者に担がせました。もとは竹を割って、衣服を「挟み」運搬したのが語源とされます。家格の高い大名やその夫人の行列では、金の家紋を大きく表した覆いをかけ、先頭を行ったことから「金紋先箱(きんもんさきばこ)」とも呼ばれました。

【江戸時代 19世紀 貞徳院矩姫(尾張家14代慶勝正室)所用】