高須四兄弟肖像写真<br /><small>二見朝隈撮影</small>

高須四兄弟肖像写真
二見朝隈撮影
たかすよんきょうだいしょうぞうしゃしん 

明治維新時に敵味方と別れた四兄弟が、維新後に再会を果たした際に撮られた記念すべき一枚です。明治11年(1758)8月の父・義建(よしたつ)の十七回忌で再会した4人は、9月3日に銀座2丁目にあった二見朝隈(ふたみあさま)写真館に出向き、揃って撮影を行いました。右より、慶勝(よしかつ・55歳)、茂栄(もちはる・48歳)、容保(かたもり・44歳)、定敬(さだあき・33歳)が写ります。撮影後に慶勝の本所横網町邸で会食したこと、撮影代は4人で出し合ったことは記録に残りますが、残念ながらどのような意図でこの撮影を行ったのかは不明です。

【明治11年<1878> 徳川林政史研究所蔵】