色々威二枚胴具足<br>名古屋市秀吉清正記念館蔵

色々威二枚胴具足
名古屋市秀吉清正記念館蔵
いろいろおどしにまいどうぐそく

 秀吉の正室・高台院(おね)の養子となった木下利次(きのしたとしつぐ・1607~89)を祖とする旗本木下家(三千石)に伝来した秀吉着用の具足です。木下家の紋とされる沢潟紋(おもだかもん)や日足紋(にっそくもん)を付けた鎖佩楯(くさりはいだて)や鎖籠手(くさりこて)、銀箔押金具でかたどった桐紋付の袖・母衣(ほろ)など、多くの附属品を残す絢爛豪華な具足です。銀箔板の兜飾りは、僧侶が被る帽子(もうす)を象ったとされ、柄に金箔を押した払子(ほっす)状の後立(うしろたて)と組み合わせる特異な形状です。
【展示期間:7/14~8/16】

【豊臣秀吉着用 桃山時代 16世紀】