関戸本古今和歌集切<br />伝 藤原行成筆

関戸本古今和歌集切
伝 藤原行成筆
せきどぼんこきんわかしゅうぎれ でん ふじわらのゆきなりひつ

 白や濃淡の萌黄・紫・茶の染紙を交用して『古今和歌集』を書写した断簡で、世に「関戸本古今和歌集」として著名です。加賀前田家に伝来し、明治15年(1882)に関戸家の所蔵となったため、「関戸本」と称されます。
 字形はよく整い、緩急抑揚が自在で変化に富み、巧みな墨継ぎと優麗な連綿の美しさなど、古筆の中でも屈指の名筆の一つに数えられています。

【平安時代 11世紀 個人蔵 重要美術品】