鶴下絵三十六歌仙和歌巻<br />書 本阿弥光悦筆・下絵 俵屋宗達筆

重要文化財

鶴下絵三十六歌仙和歌巻
書 本阿弥光悦筆・下絵 俵屋宗達筆
つるしたえさんじゅうろっかせんわかかん

俵屋宗達(生年未詳~1640頃)が金銀泥で鶴の飛翔する様子を描き、本阿弥光悦(1558~1637)が藤原公任撰『三十六人撰』に基づく三十六歌仙の和歌を散らし書きした巻物です。全巻を通して浜辺から海上を渡る鶴が群像表現で描かれ、さらに一羽ずつ動きを微妙に違えた連続表現を加え、画面の経過とともに時間が進行していくように錯覚させています。鶴の大半を占める銀泥に対し、画面上下に刷かれた帯状の金泥は、色彩の対比によって画面に充足をもたらします。

【桃山~江戸時代 17世紀 京都国立博物館蔵 《展示期間:5/9~5/28》】