梔子連雀文堆朱盆<br /><small>彫銘「張成造」 「頴川東房」朱漆印</small>

梔子連雀文堆朱盆
彫銘「張成造」 「頴川東房」朱漆印
くちなしれんじゃくもんついしゅぼん

数ある堆朱の盆のなかでも量感に溢れ、優れた盆です。芳香を放つ梔子の花枝を全面にあらわし、その上を二羽の連雀(れんじゃく)が飛び交うさまが配されています。箱書には「剔紅御盆 大」とあり、この種の堆朱が古くは剔紅(てっこう・ちっこう)と呼ばれていたことがわかる点も貴重です。

【中国・元時代 14世紀】