東海道五拾三次之内<br />日本橋 朝之景(保永堂版)

東海道五拾三次之内
日本橋 朝之景(保永堂版)
とうかいどうごじゅうさんつぎのうち
にほんばし あさのけい(ほえいどうばん)

東海道の出発点。まだ明けやらぬ空の下、大名行列の旅の一行の姿が見えます。手前には、仕入れをすませたばかりの魚屋や八百屋の姿も見えます。時間帯としての一日の始まり、緊張感ただよう非日常の旅の始まり、魚屋たちの普段通りの日常の始まりと、三つの始まりの取り合わせが実に巧みです。

【江戸時代 天保3年~4年(1832~33)頃 横大判 個人蔵】